8月〜13日         *repo*  GAKU

「北海道キャンプ釣行」



北の大地に魅せられて―― この夏も、恒例の北海道長期キャンプに行ってきました。

今年は、気ままな一人旅です。

往復のフェリーだけは予約してあったものの、それ以外の行程は、その日その日の「風まかせ」、 いえ、「川まかせ」「魚まかせ」のさすらいキャンプ旅です。

雄大な自然の中、美しくも力強い野生レインボーとの出会いに胸躍らせて、今年もいくつもの川を歩いてきました。
そしてなによりも、懐かしい友人たちとの再会が、この旅をよりいっそう素敵なものにしてくれました。 改めて感謝いたします。



苫小牧から約6時間のドライブで到着した最初の幕営地は、静かな町の川のほとりにあるお気に入りのキャンプ場。



夕方、ちょこっと竿を出すつもりで入ったポイントで、いきなり#6ロッドをひん曲げるファイトを見せてくれた レインボー47cm。



一年ぶりに再会したYOKOZEKIさんと。

今回は二人で本流域をメインに釣ったが、本流の釣りでは、ポイント間の距離が長く、 一日で6〜7q遡行することもあった。



一見フラットな流れが続く区間でも、岸際の倒木が深みを形成し、格好のポイントになっている。 (ただし大型魚が着くことは稀だが。)



小雨の中、ひたすら遡行し、辿り着いたのはその日一番のポイントだった。
強烈なファイトを堪能した後、最後は岸にずり上げるようにネット・イン。



若々しい魚体にパワーみなぎるレインボー43cm。



次の日訪ねた支流にて。

人の手がほとんど入らない北海道の渓流域では、大雨などの影響で、たった一年で渓相が一変してしまうことも。 昨年巨大レインボーが出たポイントは、土砂の堆積で様子が変わってしまっていた。



フライロッドに持ち替えたYOKOZEKIさん、長いレンジからの慎重なアプローチでロングキャストを決める。



その日の夕方、本流で、YOKOZEKIさんが見事キャッチしたレインボー50cm。



大きなドライフライを咥えたのは、砲弾を思わせる、本流育ちの完璧な魚体。



次に移動したのは、十勝川の河畔に広がる広大なキャンプ場。



この夏も ワイルドフィッシングエキップメントの奥田さんには大変お世話になりました。

流芯の向こう、対岸のバンク際を攻める奥田さん。

ラインが着水と同時に強い流れに飲まれてしまうため、20f以上のロングリーダー&ティペットで大きくU字にスラックを 入れるテクニカルなキャストが要求される。
(超ロングリーダーのためティペットの先端部(フライ)は画像左側にまだ写っていないのがおわかりだろうか。)



この川の中流域に棲む巨大レインボーにとって、河畔林が作り出す日陰は、格好の着き場所となる。
ただし、そいつにフライを咥えさせられるかは、強い流れの向こう、わずか幅数センチの緩流帯にフライをいかに長い時間 (5秒以上)ナチュラルに流せるかどうかにかかっていると言っていい。(自分にはとてもできないのだが……汗)



豊富な積雪を湛えた長大な山脈を水源とするこの川は、最上流部でも水量豊かだ。

水深のあるガンガンの強い流れをロングレンジで狙う奥田さん。
この季節、じっくり攻めたい格好のポイントだ。



清冽な水に磨かれた美しい魚体。

サイズ以上のパワーを秘めている。



リリース後、可憐にも(?)私のシューズにしばらく身を寄せるようにしていたので、初の試み、水中撮影でパチリ。



さわやかなキャンプの朝。(あの気球に乗ってみた〜い!)

湿度の低い北海道では、強い日差しのわりに、空気はどこまでも澄んで快適そのものである。三日目以降は、 連日の快晴に恵まれた。



さらに移動した道北の川にて。

その日、50オーバーを2本もファイト中にフックアウトしてしまっていた。(汗)
そんな傷心を乗り越えて(?)、ようやくキャッチしたレインボー。



立派な魚体に反して、可愛そうなことに尾びれ部分に欠損があり、サイズは47p止まりだった。



旅の終わりに、再びYOKOZEKIさんと合流して、本流の未踏区間を釣り上がる。
ルアーのみならず、フライキャスティングも見事にこなすYOKOZEKIさん。



重い流れの中、強烈な走りを見せる大型レインボーとのファイトは、日頃自分がやっている関東圏での岩魚・山女釣りでは なかなか体験できない。もちろん管釣りあたりの虹鱒とはまったく別物だ。

今年も未熟ゆえに、ランディングまで持ち込めず、何度も悔しい思いをしたのだが……。



本流のガンガンの流れの中から引き出した美形レインボー43p。



キャンプサイトで満天の星空を見上げると、このまま帰りたくないと思うのはいつものこと。
とは言え、今年も旅の終わりが近づきました。

大変お世話になりました。また来年会いましょう!



愛車の荷室は、使い込まれたキャンプ道具と、濡れて乾く間もない釣り道具で満載だ。



最後に立ち寄った川にて。

強い流芯の筋、対岸寄りの緩流帯(食い波)をフライがうまく流れたとき、ガバッと半身をあらわにしてアタックしてきたのは レッドバンドの鮮やかなレインボーだった。



またしても50pには届かなかったが、最後の最後までエキサイティングな毎日を楽しませてくれた北国の野生に感謝して リリース!



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